平行移動を使った転調




ポップスでは、ラスサビで半音(+1)や全音(+2)上がる際にドミナントの平行移動を使った転調がよく使われる。ラスサビ前でこの方法を使うことで盛り上げることができる。以下に例を上げたので参考にしてほしい。


----Ⅲ7(マイナーキーのドミナント)を連結する例----


涼宮ハルヒ (CV.平野 綾) - God knows...

3:30
|Ⅳ|Ⅲsus4|Ⅲ7#Ⅳ7
:転調前のⅢ7
:転調後(+2)のⅢ7


----V7(Ⅳ/Ⅴ)を連結する例----


Mr. Children - 名もなき詩

4:08〜
|Ⅱm7|Ⅲm7|Ⅳ|Ⅴ|Ⅳ/Ⅴ♭Ⅴ/♭Ⅵ
:転調前のⅣ/Ⅴ
:転調後(+1)のⅣ/Ⅴ

コード進行:
|C|D|B7|Em Em7|Am7|Bm7|C|D|C/D|D♭/E♭|
|A♭|Cm7|D♭|C7sus4 C7|Fm|B♭7|D♭|E♭sus4 E♭|…

また、V7(Ⅳ/Ⅴ)の方法はフージョンなどテクニカルな音楽でも使われることがある。Ⅳ/Vは不安定なので実質どの調のⅣ/Vにも移動できると考えると以下の動画のように何度も連結してスリリングな演出をすることができる。


ポップスでは、これを利用して複数回連結して転調することがある。以下の楽曲は、サビの手前で4回連続して転調をしている例になる。※解説動画 12:37


さらに分数augと組み合わせることで以下の曲のようにテクニカルな転調をすることもできる。※別記事に詳細を記載





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