ピカルディー終始
----------------使用例1----------------
はじめに以下のバッハのトッカータの0:30を聴いてほしい。
この曲では、キーがDmであるが、以下の譜例のように同種長調のトニックコード「D」で終わっている。
コード:C#dim/D - Dsus4 - Dsus2 - D
この時代のバロック音楽は、教会で演奏されていたため、暗い曲でも最後は希望を持って終わるように工夫されている。理論的には、同種長調のメジャートニックを借りてくるモーダルインターチェンジである。以下のFFVのゲームオーバーのBGMでも同じ方法でピカルディー終始が使われているので参考にしてほしい。
----------------使用例2----------------
次に以下のマリオのステージクリアのBGMを聴いてほしい。
これは以下のようにナチュラルマイナーキーのダイアトニックコードから♭Ⅵと♭Ⅶのコードを借りてきてメジャートニックで終わるピカルディー終始になる。この手法は、達成感を強く出すため、トニックに戻るときドミナントコードの代理として♭Ⅵと♭Ⅶのコードを経由させている。
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