【作曲/アレンジ】プッシュビート&プルビートについて

リズムの取り方には、プッシュビートとプルビートの2種類がある。歩き方を例にとると日本人は、足の着地でカウントを取るプッシュビートになるが、欧米人は、足の振り上げでカウントを取るプルビートになる。

プルビートの歩く姿勢

演奏に落とし込む方法

日本人では、全米ビルボード1位を獲得した坂本九やAdoが、プルビートになる。また、K-POPでは、プルビートの歌手が多いため、海外を視野に入れる場合、プルビートを意識した方がいいだろう。尚、DTMでグリットジャストで打ち込むとプルビートになるため、歌やギター、ベースなどを演奏する場合もプルビートになるように注意する。

また、この考え方を拡張してくとバックビートに繋がる。スイング・ジャズはカウントを2つ(2分音符)でとる、つまり1小節を2拍で演奏する習慣があるため、当時のバックビートはその真ん中を打っていた。2分音符と2分音符の真ん中なので、そこで演奏されるバックビートは、まさにビート(拍)のバック(裏)になる。


すなわち2分音符の頭をプルで演奏した場合、その裏がプッシュで振り落とさる形に強調されバックビートが形成される。現代、バックビートは、4分音符の2、4拍だがそれ以前にこういった経緯があることを頭に入れると理解がしやすくなる。

バックビートの例としてイパネマの娘の英語版では、2、4拍のアクセントの演奏になっているが、ポルトガル版は、1、3拍のアクセントになっている。アメリカの黒人や白人をターゲットにするためにバックビートに変更されたものと思われる。

英語版

ポルトガル版





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