Massive Attack - Teardrop
コード進行:
A - Gsus2 - D5(Dsus4) - A
A - Gsus2 - D5(Dsus4) - A
F - Gsus2 - A
ディグリー:
Ⅰ - Ⅶ♭ - Ⅲ♭ - Ⅰ
Ⅰ - Ⅶ♭ - Ⅲ♭ - Ⅰ
Ⅵ♭- I
最初のAコードは、Aメジャーキーのトニックになる。次のコードは、同種短調であるAマイナーキーのトニックからモーダルインターチェンジを行なっている。同様に次のD5(Dsus4)Aマイナーキーからのモーダルインターチェンジになる。ポイントは、Aコードの箇所では、Aメジャーキーを歌って、モーダルインターチェンジの部分では、Aマイナーキーを歌っているため、小刻みに転調したような不安定な感覚になる。
Ⅰ - Ⅶ♭ - Ⅲ♭ - Ⅰ の並びは、ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』やビートルズの「ヘイジュードのエンディング」とコード進行となる。これらの曲は、メロディーがメジャー系のモードのミクソリディアンのため、マイナーメジャーの行き来はないので 、Massive Attackのような浮遊感は少ない。
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Massive Attack - Protection
コード進行:B△7 - Bsus4 - Asus2 - Em/G
ディグリー:Ⅰ - Ⅰm(sus4) - Ⅶ♭(sus2) - Ⅳm/Ⅵ
最初のB△7は、Bメジャーキーのトニックになる。次のコードは、sus4になっているが、メロディーがマイナーキーを歌っているため、Bmキーの特性を持っている。つまり同種短調であるBマイナーキーのトニックからモーダルインターチェンジを行なっている。同様に次のAsus2 - Em/GもBマイナーキーからのモーダルインターチェンジでⅦ(Asus2)とⅣm(Em/G)を借りてきている。
このようにメロディーとコードがメジャー/マイナーキーを行き来することにより不安定な雰囲気を作り出している。それだけでなくコードにsus2やsus4を使用することで調性がぼかされ独自の浮遊感を出している。
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