ラブライブの曲で冒頭が歌い出しから始まる曲を集めて、イントロのコード進行を系統に分けて記載してみた。アイドルソングの楽曲制作の参考にしてほしい。
1. クリシェ系
———虹色Passions!(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会1期OP)———
歌だし終わり0:04からのコード進行
Key G
| G | G7/F | Em or C/E | Cm7/E♭ |
| G/D or Em7/D | A/C♯ | Am | Bm |
| Am | D |
Key C
| C | C7/B♭ | Am or F/A | Fm7/G# |
| C/G or Am7/G | D/F♯ | Dm | Em | F |
| Dm | G |
KeyCの場合、2小説目のC7/B♭は、半音下降のクリシェ「 I-△7-I7-I6」のI7になる。(△7を飛ばしているので、半音上昇のクリシェ「I-Iaug-I6-I7」を逆に進行場合のC7と考えても○。)次のAm- Fm7/G#-C/G-D/F♯の流れは、マイナー下降のクリシェ「Ⅵm-Ⅵm△7-Ⅵm7-Ⅵm6」。続くDmから上昇して最後は、強進行の「Ⅱ-V」で終止感を強調している。
【2025.1.16 追記】
前半4小説のコードは、以下動画のI-I7-Ⅳ-Ⅳmほうが近いかもしれい。このコードを分数コードI-I7/Ⅶ♭-Ⅵ/Ⅵ-Ⅳm/Ⅵ♭のにすると当初orの後で示したコードのほうが響き的に近いと思っていたので、参考にしてほしい。
———未来の僕らは知ってるよ(ラブライブ!サンシャイン!! 2期OP)———
歌だし終わり0:11からのコード進行
Key A♭
| A♭ | E♭/G | Fm | D♭m/F♭|
| A♭/E♭|B♭/D|B♭m7 Cm7♭ D♭|E♭|
Key C
| C | G/B | Am | Fm/A♭ |
| C/G | D/F♯ | Dm Em F | G |
KeyCの場合、3小説目のAmまではオンコードを利用したカノン進行。次は、虹色Passions!と同様にマイナー下降のクリシェ「Ⅵm-Ⅵm△7-Ⅵm7-Ⅵm6」を使用した進行になっている。
2. 1345系
———君のこころは輝いてるかい?(Aqours 1st Singl)———
歌だし終わり1:32からのコード進行
Key E
| E | G♯m | A | G♯ G♯/B♯ |
| C♯m | F♯ | A | D B |
Key C
| C | Em | F | E E/G♯ |
| Am | D | F | A♯ G |
KeyCの場合、前半は 1345進行の間にAmをトニックとしたセカンダリードミナントE/G♯(セカンダドミナントの分数コード)を使用。1345進行は「ハッピーエンド 風を集めて」でも使われている。次のDは、リディアンからのモーダルインターチェンジ。最後の小節は、エオリアン(ナチュアルマイナキー)のモーダルインターチェンジになっている。
———Brightest Melody(Aqours映画挿入歌)———
歌だし終わり00:29からのコード進行
Key G
| G | Bm | C | D |
| Em | Bm | C | D |
Key C
| C | Em | F | G |
| Am | Em | F | G |
前半は、同じく1345進行。次は6345とシンプルな進行になっている。
———それは僕たちの奇跡(無印LoveLive Seson2 OP)———
歌だし終わり00:11からのコード進行
Key F
| F | F/A | Bb | C |
| Am | Dm | Gm Bdim | C |
Key C
| C | C/E | F | G |
| Em | Am | Dm F#dim | G |
前半は、同じく1345進行だが、F/A(Ⅰ/Ⅲ)を使って期待感を煽る進行になっている。続くコードは、6325にデミニッシュを加えた進行になっている。
3. カノン系
———青空Jumping Heart(LoveLive! Sunshine!! OP)———
歌だし終わり00:07からのコード進行
Key C
|C|C|G/B|G/B|
|Am|Am|Dm7|G|
カノン進行のオンコードバージョンをコンパクトにしたタイプ。シンプルな構成が楽曲に合っている。
———僕らは今のなかで(Love Live! School Idol Project OP)———
0:01からのコード進行(この曲のみ歌だしなし)
Key D
| D | A | Am/C or C6 | G |
| Gm | D | E | A |
Key C
| C | G | Gm/B♭ or B♭6 | F |
| Fm | C | D | G |
カノン進行を元にしているが、3小節目は、エオリアン(ナチュアルマイナキー)のモーダルインターチェンジ。6小節目Dは、次のGとトニックとしたセカンダリードミナントになっている。
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